曲の受け取り方は人それぞれで良いと思うのです。
僕の尊敬する人が言った言葉、
“作品はその人の手元を離れた時点でその人の作品ではなくなる”
当時は、ピンとこなかったのですが今ならよく解ります。
製作者の意図が100%伝わることよりも、皆さんの中で100%であれば良いと思うのです。
時には、聴く人によって100%どころかそれ以上に膨れ上がることもあるでしょうし。それこそ、望外の幸せです。
だから、これから書くアルバムの解説は他山の小石程度に読んで頂けると嬉しいです。
でわ。
<初回盤>
1.サンキュー!!
長いこと思索にふけていると、時々、一年に一度くらいは神様の啓示のように詞がフッと降りてくる日があります。おつかれさん、みたいな。この曲がそうでした。僕もミクロもするっと出来た憶えあります。きっと、邪念もなく本心から出た言葉だったのでしょうね。
2.おぼえてる。
最後まで、表記に悩みました。「憶えてる」にしようか「オボエテル」にしようか・・・etc。でも平仮名で正解だったような気がします。“ひらがな”ってなんだか素敵だと思いませんか?柔らかさ、曲線美、バランスや見た目、日本特有の味を感じます。「。」を付けたのは“断定”です。意思の強さを表しています。
3.ヒーロー
大好きなカップリングの一つ。ライブでは、もうお馴染みですね。初めて親父の前でこれを歌った時は緊張しました。ところで、カップリングって可哀想な感じがしません?表題曲ばかりがフォーカスされて、大概アルバムには収録されないですし、なんだかカップリングの存在理由って??って時々思ってしまいます。アーティストが一番リラックスして創るから、“素”な部分が最も出ているのにね。
4.恋のデシベル
好きな人の声は、なんであんなに安心するのだろう。少しかすれたところも震えるところもその人の個性すら愛しく感じますよね。長く一緒に居ると同じリズムになって、居なくなると歩調が狂ってしまうし。幸せは、ここではないどこかにあると思うより、“ここにある”と思いたいですよね。
5.サルビアのつぼみ
いつかお父さんとお母さんと別れなくてはいけない時が来ます。でも、きっと大丈夫なのです。鏡を覗くと、そこにはちゃんと二人の面影を宿した自分の姿がいます。一人一人の中できちんと生きているのです。そう思うと、そばに居る様で、いつも僕はちょっとだけ強くなれます。だから自分を大事にして、精一杯生きていこうと思うのです。
6.君がくれたもの
いつの時も別れは辛いものです。僕は、あまり男性と女性の考え方が違うとは思いたくありません。“その人”だと思っています。だからよく女性は綺麗さっぱり忘れるとか男性はぐじぐじしているなどと言われますが、そう一概には括れないと思うのです。ただ、どんなに苦い過去でも「ありがとう」と思えるような“今”にしていきたいですよね。「懐かしさに負ける新しさはいらない」ってそういえば書いてありました。
7.いつもいつでも
好きな気持ちを打ち明けなくても満たされていたあの頃。遠くから眺めているだけでも幸せだったあの頃。二つ三つ会話を交わしただけで家に帰ってからそれが正しかったか何度も思い巡らしたあの頃。あの頃、その人のまわりはいつもキラキラして輝いてみえた。恋っていいですよね~。またあの頃のように・・・。
8.二人がいいね
この曲を聴くだけでも僕はこのアルバムの価値があると自信を持って言えます。ある側面では、HOME MADE 家族の黄金率のような気もしています。完成した瞬間、これはヤバいなと思いました。一時は、シングル候補曲としても考えられたのですがアルバムの核として秀逸な存在になりました。自画自賛し過ぎかもしれませんが、それほど好きなのです。いいでしょ♪因みに、僕らとファンの関係として置き換えてもまた違った風に響いて良いですよ。
9.夜中に書いたラブレター(初回盤のみ)
これも思い入れのあるカップリング。トラックは、あっちゃん。最初、タイトルがなぜか「波乗りジョニーの帰り道」でした。ラップの冒頭が一緒なのと、リズムが抜けるところ、サビのあとのギターのリフが超ー好きです。サビは、ミクロの家で遊びで録った声をそのまま本ちゃんでも使いました。シンプルだけどテーマと雰囲気がばっちりハマった作品です。
10.学びの窓
シングル「JOYRIDE」のカップリング。インディーズ時代の匂いが色濃く残った作品です。だから、珍しく僕がサビを担当しています。昔は、結構こんな感じでした。ところで、人は“忘却の生き物”とよく言われますが本当に大切な事はそんなに忘れないものだと思っています。母校に行くと、そこかしこに散りばめられた思い出の破片が様々な記憶を呼び起こします。また、みんなに会いたいです。
11.メリーゴーランド
辛さを乗り越えた曲が「君がくれたもの」ならこれは真っ只中。絆創膏をはる前ですかね。失って気付く、ありがたみや自分の至らなさ。なぜ、人はぐるぐる何度も同じ過ちを繰り返すのでしょう。ホント、嫌になるぐらい。でも、ぐるぐる回るメリーゴーランドは凄く綺麗です。同じところを回っていても。
12.流れ星~Shooting Star~(初回盤のみ)
昔、ビートたけしさんが書いた「嘲笑」という唄が大好きでした。この曲を創る時、それを思い出しました。ホント、百年前も一万年前も、今僕らが見上げている星はそんなに変わらないのでしょう。なかなか届かないものにずっと憧憬の念を抱いて、大きな手のひらの中で一瞬の流れ星のように僕らもパッと光ってサッと過ぎ行くのでしょうね。宇宙塵な宇宙人です。
13.Life goes on & on (Extended Ver.)
元々、アウトロがこれだけありました。それを「Rock The World」に収録する時、早めにフェードアウトする事になったのです。僕だけは、この最後のギターソロをいたく気に入っていたので一人猛反対をしていました。今回、ようやくその念願が叶って完全体でお届けする事になりました☆映画のDVDで言うなれば、完全ノーカット版ディレクターズ・エディションで再発!みたいな。でも、こっちの方がLife goes on & on & on & on...って感じがするでしょ♪
14.HOME SWEET HOME (reform)
言わずもがな、NYでレコーディングした楽曲。新たなバースも加わって、ガラッと変わりました。rebornからreform。匠です。確か、ユーイチがこの後は“return”になってインディーズバージョンにまた戻るんだって意味の分からない大喜利を言っていました。それにしても、バンドならまだしも僕らのようなジャンルが一曲に対してこれほど何回もアレンジを施すのも珍しいケースです。
15.ホームシック
それぞれの心の中に思い思いの故郷があると思うのですが、きっと場所や食べ物もそうなのでしょうけれど、それよりも「人」の存在が大きいのかな~と最近は思います。家族や友達が待つ、“ただいま”と言ったら“おかえり”とかえってくる場所だからこそ、帰りたいのかな。だから、生まれ育った場所でなくてもその土地に愛着を感じるのだと思います。
16.アンコール・シンフォニー
サンキューで始まりサンキューで終わる。初めて、アンコールで皆がこのサビを合唱しているのを聴いた時、鳥肌が立ちました。ホントにこちらこそ感謝しています。どんな楽器にも勝る、素晴らしいシンフォニーだと思います。ホント歌って、上手い下手じゃないですよね。月並みなセリフですが、心、Heart、なんです。この頃、つくづく考えさせられます。だからこのアルバムは、そんな僕らの無骨で真っ直ぐな“ハート”をぎっしり詰め込んだ一枚です。
どうか受け取って下さい。
クロ(HOME MADE 家族)
追伸:
通常盤の方の解説は、あいつらがしてくれるでしょう・・・。
