『現代の貧困 --ワーキングプア/ホームレス/生活保護』(岩田正美著/ちくま新書)を読んだ。
格差論が賑やかに議論される昨今、現代の貧困層の実情はどうなのか?ということを統計データを紐解きながら論じた本。
現代日本において、"人生の一時期の経験として貧困を経験する層"ではなく、"継続的に貧困の状態が続き、そこから改善する見込みの立たない層"が増加しているのではないか、という問題意識に支えられている。
マクロで見たホームレスの実態や、女性の貧困層の様子などを統計面から分析しているのが興味深い。
もともと国や自治体の調査は住所を基盤にして行われることが多いため(典型的なのが国勢調査)、そもそも住所が不定・あるいは曖昧なホームレスは公共機関による調査に載ってこないケースが多い、という指摘には、なるほどと思わされた。
また、特に、女性の貧困層の増加は、少子化に拍車をかけている面もあると思われ、深刻な問題だと感じた。 向老期の女性の経済状況、というのも読んでいてしみじみ考えさせられた。
...この、"女性の貧困層"の問題だが、これが違う方向から見ると別の様相を呈してくるのだが、この女性の貧困層問題を扱った『下流社会 第2章』については、また日を改めて。(って、本当に書く日が来るのだろうか?)
















