「私が住んでいた世界・・・・・・それは、階級別に存在する能力」
「階級別・・・・・・」
はっきり言って、彼女が何を話しているのか分からない。
あたし自身、そんなことは聞いたことがない。
彼女、ソフィエルは話を続ける。
「そう、自然を司るものをピラミッドの頂点と置くと、大きく分けて自然・物理的・その他の3つに分けられるよ」
「ということは、具現化っていうのは物理的なもの?」
ソフィエルは頷く。
「例えば、私の持つ創造化は物理的なもの。そして、そこにいるまことは“焔”。つまり自然」
「そうなの!?」
正直、驚いた。栗原まことの存在が、単なる一般人でないことに。
上官が栗原まことにターゲットを絞ったのも、あながち適当な選択ではなかったみたい。
「あなたも薄々気づいているかもしれないけど、まことの存在は向こうの世界では危険人物として認識されているの」
「なるほどね・・・・・・でも、全然害があるようには思えないんだけど?」
ソフィエルとあたしは、揃って栗原まことに視線を向ける。
すると、栗原まことは閉ざしていた口を開いた。
「ぁぁ、うん。私もソフィの世界に行くまで分かんなかったんだけど、この能力は危険だって。もっとも、私自身もその能力は未だ使えない・・・」
「ふーん。やっぱり、実質的には害はないってことね」
つまり、栗原まことは危険視されているけど、その能力は今のところ使えない。だから害はないという解釈。
「そうだ。あなた、名前はなんていうの?」
唐突に名前を尋ねてきた。
「暁。黒姫暁よ」
「私はご存知の通り、ソフィエル・ライトエルバ。前世の名前はソフィアメイト・エルグリッド」
前世?
更に疑問が浮かぶ。
「あはは、やっぱり不思議? 単に転生したってだけの話よ。今ではその名前は名乗るだけ無駄なのよ。でもね、向こうの世界ではその名前で通ってるから、忘れるわけもいかなくってね」
ふーん、なるほどね。
この人たち、周りから見れば普通の生徒だけど、こうやって話を聞いていくと、かなり異端な人たち。
「あ、そうだ」
「ん、何?」
あたしはふと思った。
彼女たちの能力について興味が湧いたからこその思いつき。
「創造化・・・・・・だっけ? 見せてくれない?」
「ぁぁ、そんなこと。ちょっと前までは使えなかったんだけど、感覚は戻ってるみたいだし、いいよ」
そういって、ソフィエルは鞄をごそごそと漁りだした。
そして、1枚の布を取り出す。
「何、それ?」
「法衣だけど? いや、別にコレじゃなくても良いんだけどね。インパクトはあった方が良いと思って」
そういって、広げた法衣に一瞬、気を集中させる。
次の瞬間―――
「!?」
「どう?」
あたしの目の前に見せられたもの、それは大きな銃。ブラスターっていうのかな?
「び、びっくりするわよ、そんなの!」
「インパクトあったでしょ?」
何だかにやにやと得意げな表情を見せるソフィエル。
確かにインパクトはあったけど・・・・・・ありすぎ!
「よいしょっと。まぁこんな感じね」
「あはは・・・・・・」
あっけに取られるあたしをよそに、ブラスターを元の法衣に戻した。
そして、こう説明する。
「・・・・・・具現化と創造化は似て非なるもの。具現化は何もないところからものを生み出す能力。あたしの創造化の能力は元となる物質の大きさに合わせて、別のものを創り出す能力ってところかな」
「ふぅん、なるほどね。それじゃ、衛は何もないところから何かを出す能力を秘めているってこと?」
ソフィエルは頷く。でも、彼女が言うには、その能力はまだ完全じゃないみたいで、本人がその気にならなければ成長することのない能力だって。
「はい、それじゃ、今度はあなたの番」
「ぇ、あたしも見せるの?」
“当然じゃない”という顔をしてあたしを見る。
仕方がない・・・・・・見せるしかないのね。
バサッ。
「わぉ。黒い羽根・・・・・・」
あたしは黒い翼を見せた。いつもこれを出してると、邪魔の一言だし。
そして、例の大鎌を出現させる。
「死神のイメージね・・・・・・」
「どうかな? あれほどインパクトはないかもしれないけど」
ソフィエルは腕を組んで考える。
「うーん、こんな能力は見たことはない・・・・・・できるとしても、具現化の応用能力か、自然を司る能力以上のもの・・・・・・」
「ぇ、そんなのもあるんだ?」
ソフィエルの口から聞こえた、“自然を司る能力以上のもの”。これに興味を惹かれた。
さっきのピラミッドの話だと、自然が一番上みたいだったし。
「うん。別に隠すことでもないんだけど、ホント極少数だから。そこまでなると、皆は“神の能力”だとか、魔法に限りなく近い“精霊術”だとかイレギュラー的存在の能力」
なるほどね。ソフィエルによると、自然を司る能力もまた極少数で、更に少ないから一般の説明で出すことは少ないみたい。
まったく・・・・・・向こうの世界って面白いことばかりじゃないの。
「へぇ、かなり興味惹かれるんだけど・・・・・・ちょっと時間もないし、また今度、詳しく教えてよ」
「うん、いいよ。その代わり!」
な、何・・・・・・?
思わず一歩後ずさんでしまった。
そこに、栗原まことが入ってきた。溢れんばかりの笑顔を見せている。
まさか・・・・・・
「はいっ! これ♪」
「ぅ、やっぱりね・・・・・・」
サークル員希望者の届・・・・・・。
あたしは仕方なくそれを受け取り、上官の元へと戻ることにした。
まぁ、何にせよ、貴重な情報源だしね。
ここ暫らく夢のことなんて考えたこともないし、いい経験かも。
・・・・・・続く。
ボンジョルノっ☆
書くたび書くたび、どう書けば読み手が読みやすいか・・・
そんなことを考えて書いていると、書き方が変わってきちゃいます(;^-^A
例えば、句読点ひとつにしても、なければだらだらとしているだけで読みにくい。社会人でなくとも、文を交えた提出物を出すときに注意は受けるはず。
なるべく、読みやすいように会話とその他は2行前後に抑えて1行空けるようにしていますけど・・・・・・
何分、私の書くやつは会話に説明が入ることが多くって、長い・・・
えっと、まぁ・・・こんなことはどうでもいいんですよw(ぉぃ
何か、萌えな展開が欲しいんですけど、淡々と進んでしまってます;
あの百合展開以降、かなり自重してるような気がしてなりませんw
まぁ、タイトルから暁がどうなるかっていうのは想像がつくと思いますが、段々と壊れてくるはずですw(ぁ